品川の映画館で『超かぐや姫!』を見た。
個人的には、あまりよい映画とは思えなかった。
もちろん、何をもって「よい映画」とするかは、問題である。実際、いくつかの側面から見れば、『超かぐや姫!』は素晴らしい映画だろう。作画、劇中歌、声優、どれをとっても一級品である。古のボカロ曲のカバーを映画館の音響で聴けたのはよい体験であった。あのNetflixが大金をつぎ込んだだけあるな、と思わされた。
しかし、『超かぐや姫!』には思想がない。存在するのは、ターゲットへの迎合だけである。こういうのが見たいんだろと言わんばかりのシーンの連続。全体のストーリーは、シーンの「つぎはぎ」としてのみ現象する。この作品のストーリーは映画としての体裁に過ぎない。すると当然、思想が滲み出る余地もない。
資本主義と「推し活文化」には適合した作品だと思う。
ここまで来たら芸術は終わりだな、とも思う。
2026年3月12日
<< 社長日記
